戦え乙女!

エミリー (集英社文庫)

エミリー (集英社文庫)

昨日今日で読み返してみた。やっぱ良い。何で読み返したかって、まあブログに書いて紹介したかっただけなんだろうけど(笑)何が良いかってやっぱりその独特な「美意識」なのかなと思うのです。


乙女初心者の私にはロリータであることがどういうことであるのかはまだよくわかっていない。それでもここから読み取れるのはみんな「ひたむき」なのだよね、ひたすらに。
「ワガママ」という言葉に代表されるロリータな想いは常にこの現代と戦っている気がする。自分にとって理解出来ない、生き難い世の中に対して宣戦布告をし、己の美意識でもって戦い続けている…そんな印象を受けた。私は不器用な人間に弱い。グッときてしまう。


表題作の「エミリー」に「レディメイド」「コルセット」を収録した孤高の恋愛小説集。



そうそう、角川書店の文芸誌『野性時代』8月号(7月12日発売)を野ばらちゃんがジャック!らしい。要チェック〜。